両親・義両親へ贈る敬老の日ギフト

子どもが生まれると、両親や義両親の呼び名も「おじいちゃん」「おばあちゃん」へと変わります。孫を通じて関係性がまた少し変わったタイミングから、両親・義両親へ敬老の日ギフトを贈り始めるご家庭は多いようです。

日常の生活で、困った時に、いつも助けてくれる「おじいちゃん」「おばあちゃん」へ。子と孫の立場から、日頃の感謝のギフトを贈りませんか。今回は両親・義両親に贈るおすすめのプレゼントや選び方、予算相場、贈る際のマナー・注意点などをご紹介します。

両親・義両親への敬老の日ギフトにおすすめのプレゼント

両親や義両親へ贈る敬老の日ギフトといっても、どんなものを贈ればいいのだろう。母の日や父の日との違いは?そんなお悩みをお持ちの方は、日比谷花壇がおすすめする以下のラインナップを参考にしてみてください。

お花とギフトのセット

スイーツやグルメ、飲料といった「消えもの」は、気軽に贈れて相手の負担にならず、お祝いの品の定番です。自分のためには普段あまり買わないような人気店の品や上質なものを選べば、それらを楽しむちょっと贅沢な時間もプレゼントすることができるでしょう。

老舗や有名ブランドのスイーツ・お酒やフルーツなどと一緒にお花を組み合わせたギフトセットは、嬉しさや笑顔がさらに2倍になる人気のアイテムです。

フラワーアレンジメント

お花はそこにあるだけで、お部屋の空間や見る人の心を明るくし、華やぎを与えてくれる特別なアイテム。敬老の日ギフトのなかでも高い人気を誇る定番です。

両親や義両親の家に生花を飾るような花瓶があるかが心配な方は、フラワーアレンジメントを選んでください。お花を飾るための器が最初からセットになっており、中には水を含ませた吸水性スポンジが入っていて、お花が生けられています。花瓶いらずで届いてすぐに飾ることができます。

花鉢

お花を育てることが好きな両親・義両親におすすめしたいのが花鉢です。美しい花を咲かせる鉢植えは、少しずつ花開く様子や日ごとに移り変わる姿で飽きさせず、長く続く育てる楽しみを感じさせてくれます。

敬老の日のプレゼントには、この時期に見頃を迎える季節のお花か、初心者でも扱いやすく花鉢ギフトの王道である胡蝶蘭を選ぶと良いでしょう。また鉢のサイズは、複数あっても邪魔にならず、置く場所を選ばない大きさである4号鉢(直径12cm)か5号鉢(直径15cm)がおすすめです。

敬老の日ギフトはいつから贈るの?

そもそも「敬老の日」とは?

敬老の日は、日本の法律である「国民の祝日に関する法律(祝日法)」によって定められた国民の祝日の1つです。「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」と規定され、毎年9月の第3月曜日と定められています。2002年まで9月15日と決まっていましたが、2003年からはハッピーマンデー制度が適用され現行の規定となっています。

ただし、何歳になったタイミングから敬老の日をお祝いするべきなのか、法律上の明確な決まりはありません。

敬老の日ギフトを贈るタイミング

このため、敬老の日をいつからお祝いするようになるかには、ご家庭によっていくつかの異なる基準とタイミングがあります。以下がその内容です。

  • 両親・義両親に初めての孫が生まれたとき
  • 両親・義両親が定年退職したとき
  • 両親・義両親が長寿のお祝いを迎えたとき
  • 贈る側の子や孫が就職・転職・結婚などで独立したとき

いずれにしても贈られる側と贈る側がそれぞれ人生の転換期を迎え、両親や義両親の年齢や関係を考え直したときに、敬老の日がお祝いされ始めているようです。そうしたタイミングで両親や義両親にこれまでの感謝を伝えることは、家族間・親族間の絆をいっそう深めてくれるでしょう。

両親・義両親へ敬老の日ギフトは贈るべき?

2023年5月に世界保健機関(WHO)から発表された最新の世界保健統計によれば、日本の平均寿命は84.3歳で、堂々の世界第1位です。WHOでは「高齢者」の定義を65歳以上の人としていますが、日本において65歳はまだまだ健康で若々しく、定年後も働いていたりアクティブに活動している年齢。お年寄りとして敬ってしまってもよいのか、戸惑う方も少なくないでしょう。両親・義両親の立場からしても、なかには65歳になった途端に「敬老の日おめでとう!」と言われることに抵抗を感じる方もいらっしゃるかと思われます。

そんなとき、両親や義両親にとっての孫が生まれたタイミングというのは、敬老の日のお祝いを始めるのに最適です。実際の年齢に拘わらず「おじいちゃん」「おばあちゃん」と呼び合う関係になりますし、敬老の日に孫と一緒に感謝を伝えるイベントは、家族間・親族間の大切なコミュニケーションの場になります。日頃から困ったときに助けてくれる両親や義両親はもちろん、離れて暮らす両親・義両親に対しても、親・子・孫の3世代を繋ぐイベントとして、敬老の日をぜひ活用してみてください。

両親・義両親への敬老の日ギフトの選び方

選び方①:定番は無難な「消えもの」

スイーツやグルメ、お酒といった消費すれば消えてしまうものは「消えもの」として贈答品の定番です。気軽に贈ることができ、かつ後に残らず消費してしまえて相手の負担にならないので、実の両親はもちろん、肉親ほど親密ではない義理の両親にも無難でおすすめです。

食品や飲料のほかに、食用油や洗剤、石けんなども消えものにあたりますが、定番のスイーツや人気グルメなどは家族で楽しんでもらえたり、「あれ美味しかったよ」などとその後のコミュニケーションのきっかけになるでしょう。

ただお酒を贈る場合は、贈ろうとしている種類が両親・義両親の好みに合うか確認してからの方が良いかもしれません。またお酒に限った話ではありませんが、選んだプレゼントが健康上の問題などで飲食できないものでないかも注意してください。

選び方②:ちょっとした贅沢を感じられるものを選ぶ

孫が生まれた両親・義両親の世代は、子育てや仕事の現役だった頃と比べて少しずつゆとりが出てきて、自分の生活スタイルを持てるようになってきた年代です。これまでの人生でプレゼントを贈ったりもらったりする機会も多く、経験豊富。なるべく事前に会話などから近況をリサーチし、趣味や暮らし方に合ったものを選ぶようにしましょう。

スイーツやグルメを選ぶ場合は、有名店や老舗の品など、いつもより贅沢を感じられるちょっと良いものがおすすめです。あまり普段遣いにはしないアイテムをプレゼントしてもらえるのは、とても嬉しいもの。1人や同居の家族との時間を充実させてそれらを楽しむ時間を贅沢なものにし、家族同士での会話も弾ませてくれるでしょう。 べく事前に会話などから近況をリサーチし、趣味や暮らし方に合ったものを選ぶようにしましょう。

選び方③:プレゼントにはメッセージカードを添えて

敬老の日のプレゼントで何より重要なのは、感謝を伝えることです。「ありがとう」の気持ちをはっきり伝えるために、プレゼントには直筆のメッセージカードを添えると良いでしょう。LINEやメールなどでも気持ちは伝えられますが、形として手元に残り、温かみの伝わるカードはよりいっそうの喜びを届けてくれるはずです。

初めて贈る敬老の日ギフトの予算相場

敬老の日のプレゼントの予算相場として、もっとも多く見られる金額は3,000~5,000円ほど。 その次に多いのが、5,000~10,000円と言われています。決まりがあるわけではありませんが、贈る側・贈られる側双方の負担にならず快くやりとりできる金額として、このあたりが一般的な相場のようです。

また、両親・義両親が定年退職を迎えたり、還暦・古希・米寿など節目の長寿祝いにあたる年には、「これまでお疲れさま」「これからも元気で長生きしてね」という願いを込めて、10,000円以上の特別なギフトを贈ることも。このときは、家族や親族で予算を決め、それぞれ分担して分担して贈るのもおすすめです。

とはいえ敬老の日は1年限りではなく、この後もずっと続いていくもの。そして何より大切なのは感謝の気持ちを伝えることです。あくまで無理のない範囲でプレゼントを選ぶようにしてください。

敬老の日ギフトを初めて贈る際のマナー・注意点

敬老の日ギフトは選ぶ際にいくつかマナーや注意点があります。プレゼントは相手が受ける印象や解釈によって反応が変わってしまうもの。せっかくのプレゼントを存分に喜んでもらえるよう、以下の点に注意してください。

注意点①:贈答品としてNGな品物を選ばない

敬老の日などお祝いのプレゼントを選ぶ際、贈ってはいけないタブーなアイテムがあります。親しき中にも礼儀ありとして、以下のNGアイテムには気を付けましょう。

  • 「死」を感じさせるもの、縁起の悪いもの(櫛など)
  • 寝具やパジャマ
  • 靴下・スリッパなど足で履くもの
  • 下着類
  • 現金・金券類

贈答品のタブーは、基本的に「その品物を贈ることで相手にどんなことを連想させるか」が元になっています。

たとえば「櫛」は語呂合わせが「苦」「死」を連想させます。寝具やパジャマは「寝付く」「寝たきり」のイメージに繋がり、現金やそれに準じる商品券などの金券類は、人によっては「お小遣いを与えられている」「直接的すぎて失礼」と感じる場合があります。またプライベートな下着類や「踏みつけて使用する」スリッパや靴下なども、目上の方には失礼にあたるとされています。

親子の関係性としてこういったことが気にならない間柄であったり、先方から「これが欲しい」と指定された場合以外は避けた方が無難です。

注意点②:お供え用のお花を選ばない

普段からあまりお花を贈ることに慣れていない方がやってしまいがちなミスのひとつに、「プレゼントしたお花がお供え用だった!」というものがあります。

白やパープルを基調とした花束やアレンジメントは素敵ですが、お供え用として作られている場合があります。ネットショップで購入する際は商品説明に「お供え用」「お供え花」などの記載がないか注意し、実店舗の場合は、気になるようならお店の方に確認してみてください。

注意点③:配偶者とよく相談して決める

家族・親族間でどのような交流の仕方をするのかや、イベントごとにプレゼントを贈る/贈らないといった選択は、それぞれのご家庭の方針によります。まずは夫婦で話し合って決めるのが1番です。

両親と義両親の双方にお祝いをする際は、不公平感が出ないよう、両者で釣り合いの取れる金額にすることが必要でしょう。また費用は家計から出すのか、個々の管理するお財布から払うのかなど、家族の在り方と家計に関わることとして夫婦の認識を合わせておくと良いかと思われます。

まとめ

ここまで、両親・義両親に贈るおすすめのプレゼントと選び方、予算相場、贈る際のマナー・注意点などをご紹介しました。

両親・義両親にとっての孫が生まれたタイミングは、改めて新たな家族の在り方と絆を考え直すとき。身近にいて困ったときに助けてくれる“おじいちゃん・おばあちゃん”や、遠く離れて暮らす“おじいちゃん・おばあちゃん”へ、ぜひ「いつも/ここまでありがとう」「これからもよろしくね」の想いを込めて、敬老の日のギフトを贈ってみてはいかがでしょうか

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